川根茶・川根茶の山香荘茶園だより・川根本町・川根の自然・茶園

川根茶・茶農家のこだわり茶・川根の自然を美味しくお届けします。

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川根茶の本場、日本一の茶どころ・・・といわれる、当園のあります『川根本町元藤川の村には、古来、数々の神社仏閣もあり、昔話も色々と残されております。10月14日は、その中のひとつ、「あんけんさん」のおまつり日でした。おまつりしているのは、現在15戸ほどの、近隣の私たちのみになってしまいましたが、いわれは古く、おまいりに来てくださる方は、今でも100人ほどはあります。
 毎年、縁日の当日は、地域の菩提寺であります「観天寺」の方丈様による読経が厳かに行われ、その後、お供物の「もち」投げを行います。
『あんけん』様のいわれは、簡単に申しますと、「昔、あんけんというお坊様がおられ、この方が、肌にできもののできる病で苦しまれ、現在のお堂のある辺りに穴を掘り、その土中で、のまず食わずで、お経を上げつつ、生きたまま土の中で、即身成仏されたと言う事ですが、このとき、人々に、『この村で人々が、肌にできものがしたり、傷ついたりして、苦しむ人の無いよう、祈って成仏します』といって、穴に入られたことから、肌のできものなどを治してくださる仏様として、おまつりされた」ということです。
当園の先祖も、このあんけん様をづっとおまつりしてまいりました。

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川根茶産地、ど真ん中の山香荘茶園では、10月5日頃から、急激に気温が下がって、10日ころには、すっかり秋になりました。平均気温は15度を切ってきましたので、もうほとんど、お茶の根の活動は、停止し、茶のはや芽の活動も、休眠に入ります。この夏場に、グングン葉と根っこを伸ばして、たっぷりと養分を溜め込んだお茶の木・・・7月から4ヶ月で、こんなに伸びていました。
 これを、来年の新茶にそなえて、茶の木の面を、きれいに、刈りならして、かまぼこ上の形にします。役目を終えた、茶の葉や芽は、土に返して、1から2年で、また堆肥化し、土作りに役立っていきます。
当園では、10月8日から13日までの間に、この秋のカリならし作業をほぼ終えました。
奥川根の、茶畑は、この日から、新茶待ちの休眠に入ります。

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 茶畑の畝の、すそ刈り作業の手を休めると、初秋のさわやかな風が、サァーッと吹いて・・・
空を見上げると、高い空・・・・秋になるなぁ・・・・
 大井川上流の、川根茶産地のど真ん中、山香荘茶園は今、夏の強い日差しと、養分をたっぷりと吸って、茶畑の畝間にも、自在に延びた茶の芽は30センチにもなります。
 コレを刈り落として、畝間をちゃんと空けてあげて、風のとおりを良くし、加湿を防ぎ、また、草取りや施肥作業をよりやりやすくするということで、今の時期の大事な作業を連日行っております。
そんな今日のこと、茶園の間に老母が植えた「八つ頭芋」の葉も大きくなってきましたが、ふと気づくと、茶の木の葉の影に、ひっそりと、奥ゆかしく・・・お茶の花が!
これから、茶畑は茶の花の咲く時期ではありますが、いい茶園では、あんまり見られないものなんです。
で、当園では、めづらしいのです。
 ご覧になりたい方、ぜひ、ご来園ください。
 白と黄色の清楚で、美しいお茶の花に出会えますよ。ご案内いたします。

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